マンション売却にベストな媒介契約（一般・専任・専属専任）はどれ？

ここまでで、あなたは査定が終わり、査定額を比較した上で、「ここの不動産屋がいい！」とマンションの売却活動をサポートしてもらう会社が決まりました。

さて、次は媒介契約を締結していきます。

「媒介契約ってなに？」

マンション売却は初めてという方がほとんどですので、知らなくて当然ですね。

ということで、このページでは、
不動産屋が決まったら、必ず行う媒介契約というものについてわかりやすく説明していきます。

簡単に言うと、売却を依頼するときに結ぶ契約のことを言います。

この契約には①一般媒介契約、②専任媒介契約、③専属専任媒介契約、の3つがあります。

一般媒介契約

複数の不動産仲介会社へ依頼ができる契約です。複数の会社に依頼するので間口が広がります。さらに、この契約では、自分で購入者を探すこともできます。

専任媒介契約

1社の不動産仲介会社にしか依頼しない契約です。仲介会社は売主に対して、活動内容を2週間に1回報告するという義務があります。専任媒介契約でも自分で購入者をさがすことができます。

専属専任媒介契約

専任媒介と同じで、1社にしか依頼しない契約です。専任媒介契約と違うところは、活動内容を1週間に1回報告する義務があることと、自分で購入者を探せないことです。

これは、悩みどころですね。経験も知も少ない場合、わけがわからず、不動産会社の言う通に契約をしてしまいそうです。

ですが、ちょっと待った！

僕がオススメするのは、断然「専任媒介契約」です！断言しちゃいます。

一般媒介契約は売主がわからしてみれば、多数の会社に依頼できるので間口が広がるというメリットはありますが、不動産会社側にはほとんどメリットがありません。自分が頑張ったからと言って、他社に先を越されたら手数料が全く取れないからです。

そのため、広告宣伝という手段もあるけど費用をかけられません。

しかも、日本すべての不動産会社が契約しているレインズにも登録できません。

このレインズというのは、不動産会社だけが閲覧できるクローズドの情報交換システムなのですが、例えば、地方から東京へ上京したいという人がいた場合、地方の不動産会社は、レインズをみて、東京の物件を探します。

つまり、買主の窓口を大きく広げることができるレインズの登録は、専任媒介契約と専属専任媒介契約のみです。

「だったら、専任にしてしまって活動報告の多い専属専任媒介契約が一番いいのでは？」
確かに、活動報告を1週間に1回行わなければならない専属専任媒介契約は、一見力を入れてくれそうな気もします。ですが、ここにデメリットもあるのです。

それは、専属専任媒介契約だと、自分で購入者を探せないことです。

中古マンションの売却をすると、親戚や知人、近所の人が聞きつけて「私が買いたい」と連絡のくることも少なくないのです。そんな時でも専任媒介契約なら、あなたと買いたいと言ってきた人とで直接契約を結ぶことができるだけでなく、不動産会社に仲介手数料を支払う義務もありません。

これが専属専任媒介契約だと、購入希望者を自分で見つけてきたとしても、契約を結ぶことはできません。もし契約するとしたら仲介手数料を支払う義務があるのです。「私が見つけてきたのだから、お宅の会社に手数料を支払わなくてもいいでしょ」と不満を言うのは、後の祭りです。

思いでの詰まったマンションの売却をココの不動産会社とこれから一緒に進めていきたい！と思ったのなら、その信頼できる不動産会社と専任媒介契約を結ぶことを強くお勧めします。

媒介契約の形態によって、大切なマンションがどのくらい高値で売れるかが決まると言っても過言ではありません。

専任媒介契約は担当者さんと友好な関係も作りやすいですし、個人の媒介活動の中で「買いたい」ッと言う人が出てきたときも対応ができます。

マンション売却の媒介契約は、慎重に選びましょう。

ベストな媒介契約（一般・専任・専属専任）は？